2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

M「吸血鬼カーミラ」シェリダン・レ・ファニュ

創元推理文庫 ちゅうわけで、本家本元の吸血鬼ものを読んでみた!(本家本元は言いすぎか。ポリドーリの「ヴァンパイア」があるので祖というわけではないですね。) レ・ファニュは、「緑茶」だけ読んでて、それがど〜も長い上にかったるかったんで、いまい…

M「死の姉妹」グリーンバーグ&ハムリー編

扶桑社ミステリー ヴァンパイアをテーマにしたアンソロジー。アンソロジーというのは、とかく玉石混交になりがちですが、これは中々当たりでした。 そのうちいくつかについて覚書。 ・「からっぽ」M・ジョン・ハリスン 話自体はちょい消化不良だったけど、…

M「孤独の街角」パトリシア・ハイスミス

扶桑社ミステリー ああこれはね!なかなか読み応えありました! ハイスミス、短篇はいくつか読んでいたのだけど長編は初見で、読んですぐはアイリッシュと似た手触りを感じました。都会/孤独/ 何よりその孤独な人物を見つめる冷徹な視点。主要人物三人の関係…

M「センチメンタル・シカゴ」サラ・パレツキー

ハヤカワ文庫 お久しぶりでございます“ヴィク”V・I・ウォーショースキー! といっても第三作目。私が久しぶりなだけ。以前シリーズ拾い読みしたきりだった…。 しかし相変わらず展開目まぐるしい。硫酸をかけられ、自宅には放火され、はたまた証拠探しに証…

本日は、相方さんにお借りした本の中からいくつか感想を。

M「怪奇礼讃」中野善夫・吉村満美子編訳

創元推理文庫 うっふん。玉石混合なれど、好きなものも幾つか。 ・「塔」マーガニスタ・ラスキ これ怖えええよ!血どころか、幽霊さえも出てきませんよ?それでもゾオオオオッとするの。凄腕! ・「よそ者」ヒュー・マクダーミッド うまいなあもう!さりげな…

M「ねじれた家」アガサ・クリスティー

ハヤカワ文庫 アンファン・テリブルものは読んでいて辛いのですよ…。 主人公(つーか狂言回し役)のチャールズが、ええ感じにアホなんで楽しかったです。

M「ハンニバル」トマス・ハリス

新潮文庫 えー…。読了して正直脱力。 何より、レクター博士が、どんどん超人的になってるのに唖然。優秀な精神科医で腕時計のバンドや化粧品までかぎわける動物的嗅覚持ってて美食家でクラシック音楽や建築や美術にも造詣が深い…というのは前作でも描写され…

M「エラリー・クイーンの新冒険」エラリー・クイーン

創元推理文庫 「新冒険」あるの知らなかったよー!「冒険」は読んでたので迷わず購入。 中短篇集です。いくつか感想をピックアップ。 「がらんどう竜の冒険」間違った日本イメージ横溢(笑)。名前からして!カジワ?それ何人?みたいな。クイーンは地名シリ…

M「天使と宇宙船」フレドリック・ブラウン

創元SF文庫 まずタイトルが良いですよ!天使と宇宙船って!良いと思いません?あ、そうでもない…? ブラウンは大好きなので、ついつい点が甘くなります。 つうか1954年作ですよ!既に50年以上前ですよ!嗚呼ブラウンが夢想した未来は果たしてやってきてるの…

…でわでわ続いて、このところ読んだミステリや怪奇ものやSFもの、等の中からいくつか。

M「項羽と劉邦」司馬遼太郎

新潮文庫 おお中国歴史モノがきましたね!偶然にも、私もこれを書きたくて仕方なかったのですよ〜。 というわけで、「項羽と劉邦」です! やーもう、これは凄い!思わず血反吐! とりあえずいっぱいひとがでてくるので、おぼえるのがたいへんです(小学生読…