M「天使と宇宙船」フレドリック・ブラウン

創元SF文庫


まずタイトルが良いですよ!天使と宇宙船って!良いと思いません?あ、そうでもない…?
ブラウンは大好きなので、ついつい点が甘くなります。


つうか1954年作ですよ!既に50年以上前ですよ!嗚呼ブラウンが夢想した未来は果たしてやってきてるのかなあ…。ここに収められた「不死鳥への手紙」とか読むと、なんか切なくなりますね。


当時はやっぱタイプライターとか印刷技術が先端だったのかなあ。それに関した短篇が幾つも。「諸行無常の物語」もそうだし、有名な(と私は思ってるけど世間ではそうでもないかもしれない)「みみず天使」もそうだし。
でも「ウァヴェリ地球を征服す」は、当時より今読むほうがぐっとくる気がします。電気が全く使えない世界。映画も観れません。なので皆演劇したりチェスしたり自転車旅行やピクニックや楽団で皆楽しむ。ううむ。郷愁にしかすぎませんし実際電気使えなくなるとネットも出来ないので非常に困ると思うのですが、でもふと憧れたりします、ねえ…。


他では「帽子の手品」とか。ブラウンお得意のエイリアンものなんだけど好きだな〜。「悪魔と坊や」や「死刑宣告」なんかも、ニヤニヤしちゃう。


改めて集めたいなあ。でも色々絶版なんだよねえ…(涙)