2024-01-01から1年間の記事一覧

S「ミリアム」トルーマン・カポーティ

「夜の樹」収録 川本三郎訳 新潮文庫 M様の「こまどり」を読んで、少年が出てくる話をいくつか思い出しました。 ヘッセの「デミアン」とか、コクトーの「恐るべき子供達」とか。 でも最後の所でカポーティの名前が出てきて、一気にカポーティに心を持って行…

M「こまどり」ゴア・ヴィダール

「新・幻想と怪奇」仁賀克雄編所収 Hayakawa pocket mystery books S様の「ある小さなスズメの記録」の『小鳥』『ウォルター・デ・ラ・メア』で思い浮かんだのがこの作品。幻想怪奇のアンソロジーに載っていた短編ですが、怖いというよりは心痛む感じです。 …

S「ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯」

文春文庫 Mさんの「砂嵐の追跡」の野鳥愛好家から連想したのは、共に暮らしたスズメの一生を記したクレア・キップスのこの本。 挿画は酒井駒子でカバーや帯の色までも美しい文庫本。 訳者が梨木香歩、解説が小川洋子。 さらに豪華なことには、キップスに執筆…

M「砂嵐の追跡」ウェンディ・ホーンズビー

Hayakawa pocket mystery books Sさまの「ザリガニの鳴くところ」を読んで思い出したこの作品。こちらは「ベスト・アメリカン・ミステリ2006」所収の短編です。 主人公の女性は、峡谷の雛を辛抱強く見守る野鳥愛好家です。砂漠で一晩すごすために、さまざま…

S 「ザリガニの鳴くところ」ディーリア・オーエンズ 

早川書房 【ネタバレご注意ください】 これから読まれるご予定で、何も知りたくない方はここまでで。 読み終えてから、また帰ってきて下さると嬉しいです。 ✴︎ ✴︎ ✴︎ ノースカロライナ州の湿地で青年の死体が見つかり、湿地に暮らす女性が疑われる話。 予備…

Sです

知らぬ間に10年が過ぎていました。 Mさんも書いてくれていましたが、久しぶりのランチで最近読んだ本の話をしていました。 この場所のことを思い出し、そういえばあのサイトまだあるのかな、と調べたらありました。 こんなに喋ってるんだから書きましょう、…