2006-01-01から1年間の記事一覧

S「日本一あぶない音楽 河内音頭の世界」 全関東河内音頭振興隊 編 

JICC出版局 私は大阪育ちであるが、河内音頭についてそれほど知らない。 子供の頃、地元の盆踊りでは9時前にはドラえもん音頭がかかって、子供達にアイスキャンデーが配られた。そこから櫓の上で派手な河内音頭が始まって大人の時間になった…ような記憶…

M「絡新婦の理」京極夏彦  

講談社文庫 こちらもすごいです。カバラ思想から夜這いからウーマンリブからいろいろ詰め込まれてます。夜這いについて日本神話から説き起こし、“そもそも男を迎え入れる女性は女神であり尊敬された存在だったのが、それが戦後売女にしかみられなくなった”と…

M「鉄鼠の檻」京極夏彦  

講談社文庫 今回はお坊さんモノでした(…っていいのかしらこんな捉え方で)。 この巻もとっても分厚いのですが、冒頭の死人の現れ方も絵的ですし、その後も禅寺の内部や仕様や修行の仕方とかを上手く交えているので退屈せずに読めました。 犯人は意外性とい…

M「狂骨の夢」京極夏彦  

講談社文庫 これはなかなか面白かったです。朱美の“夢か現か現世か前世か”の記憶が繰り返し書かれる、そのゆっくりした導入部がムードを高めていってくれます。朱美のキャラも小気味良くて楽しかったです。 匣といい骨といい、それぞれについて深く考えを巡…

M「魍魎の匣」京極夏彦  

講談社文庫 うーん、一作目で期待しすぎたかも…。匣詰め美少女とか新興宗教とか近親相姦とか、まあいろいろ出てくるんですけれど、けれんみがもうちょっと欲しかったです。 一作目で思って、二作目読了した今も思うのは、このシリーズって、推理の綾とか人間…

あけましておめでとうございます。 とんと気まぐれブログですが、これからもよろしくお願いいたします。 2006年一発目は、極上スープと共にS女王様がお借しくださった『嗤う伊右衛門』を記念して、京極夏彦作品の感想四連発いってみます。 読んだ当時殴り書…