2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

M「影絵」宮尾登美子

集英社文庫 短篇集。四編入っています。 読んだ当初は「連」が、きみこ(漢字が出ない)の凄絶な最後の姿や供養塔の中で青い光を放つ屑珠、等の描写のインパクトが強かったのですが、時間がたつにつれじわじわと、「夜汽車」の方を思うようになりました。 「…

M「M.R.ジェイムズ傑作集」M.R.ジェイムズ

創元推理文庫 うっひょうM.R.ジェイムズですよ!やっぱ好きですなあ。 好きといいつつ全集は持ってないわけですが(浅い)。 改めて読むと、こういう「昔ながらの」怪談話が自分の好みだということを再確認するわけです。 全然派手ではないです。むしろ地味…

私ってば唐突に読書の春が来ちゃったようです。というわけで連投。桜は狂い咲き〜♪

M「ひらいたトランプ」アガサ・クリスティー

ハヤカワ文庫 ブリッジのルールわからねええええええ! でもブリッジが、犯人の気質や動機や犯行方法を推理するのに重要な手掛かりとなってるううう! 解説者もそこは重々承知で、巻末に丁寧にブリッジのルールを掲示してくれてるんですが、 付け焼刃に読ん…

M「クリムゾン・リバー」ジャン=クリストフ・グランジェ

創元推理文庫 うう胃にもたれる…というのが第一印象。 指紋のトリックは驚いた。つうか実行したのが怖い。 追い詰めていく過程はスリリングだし、どんどん話は転がるんだけど、うううむ惨殺すぐる。 惨殺死体もその現場も、犯行の動機の背景となる陰謀も、何…

M「舞台裏の殺人」キャロリン・G・ハート

ハヤカワ文庫 地方劇団のリハーサル中に起きた殺人。主人公はミステリ専門書店を経営する女性。 と、好きな要素は入ってるんですが、中盤まで物語に入れず。 なかなか登場人物が頭に入ってきませんでした。一応それぞれ人物設定はされてるんですが、今ひとつ…

M「猿来たりなば」エリザベス・フェラーズ

創元推理文庫 これは好きです。 後書きによれば、彼女の作品を形容するのにしばしば使われるのが、<ドメスティック・ミステリ>なんだそうで、これは平和そうに見える家庭や小さなコミュニティーが舞台の推理小説のことらしく。 って、私嫌いなわけがありま…

おとといの晩ふと「エル・アルコン」を購入したのが運のつき。続々家中の「アルカサル」「エロイカ」「ツェット」「魔弾の射手」が引っ張り出され、徹夜で青池保子祭りが開催されていたMですこんにちわこんばんわ。 このところ読んだ推理小説を、四本まとめ…