M「クリムゾン・リバー」ジャン=クリストフ・グランジェ

創元推理文庫


うう胃にもたれる…というのが第一印象。
指紋のトリックは驚いた。つうか実行したのが怖い。
追い詰めていく過程はスリリングだし、どんどん話は転がるんだけど、うううむ惨殺すぐる。
惨殺死体もその現場も、犯行の動機の背景となる陰謀も、何もかも陰鬱で、だんだんドヨンとしてくる。
ラストも爽快感なく終わる。いや納得ではあるんですが。ドヨン。


あと司法警察の花形だったけど激すると過度の暴力に走っちゃうニエマンスと、自転車泥棒で学費を稼ぎ裏街道に精通する若き警部カリム、この二人が出会うのが、


遅い!遅いよ!
そして交流アッサリすぎるよ!!(泣)
もっとこう二人、力あわせたりいがみ合ったり又仲直りしたりしようよぅ〜!!


そこがすごい残念で読む気力半減でした。ショボン。