M「舞台裏の殺人」キャロリン・G・ハート

ハヤカワ文庫


地方劇団のリハーサル中に起きた殺人。主人公はミステリ専門書店を経営する女性。
と、好きな要素は入ってるんですが、中盤まで物語に入れず。
なかなか登場人物が頭に入ってきませんでした。一応それぞれ人物設定はされてるんですが、今ひとつ描写が薄いんですよねえ…。
殺人が起こってやっと興味沸いてきた感じですが、それまでの前フリで乗り切れなかったせいか、そのまま終了。
作中頻繁に、古今東西ミステリの作家名作品名探偵名が出てくるのも、嬉しいっちゃ嬉しいですが多少うるさいかな…。
けれど、プロローグで蒔いた幾つもの伏線を、ラストできっちり回収してくれてるのには好感持てました。