M「旅が好き、食べることはもっと好き」邸永漢

新潮文庫


点心手作り、しかも皮からですかっ!すごいなあ…。私は何もこれといった出来ることがないので尊敬です。当然お料理なんかもヒドイものです(恥)お料理本はただ眺めるだけ、食べ物エッセイも読んで「へー」「ほー」で終わりというていたらく。これもそんな本のうちの一つです。
“お金の神様”邸さんが書いた、あちこちで食べたものについてのエッセイは、何よりそのゴージャスぶりがスゴイです。一食のためには170キロの距離をものともせず駆けつけ、食べ物ツアーのためコンコルドファーストクラスをチャーターする、嫌味な位のお金持ちっぷりです。「お金があることイコール幸せに直結する」とは必ずしも言えないかもしれないけれど、少なくとも選択の幅は広がるんだな、と思いましたです。