S「幼ティさんの北京的点心」孫幼ティ

SandM2005-04-03

文化出版局


たいそう探したのだけど、アーティさんのティが見つからなかった。本当は女へんに亭で「ティ」。
私は凝り性で当然のように飽き性だ。たまに料理に凝ることがある。中国茶に夢中になった時、お茶の魅力を余すところなく味わう為に熱心に点心を作った時期があった。水餃子も小龍包も肉饅も作る。皮から練って作る。連日のように蒸し器は何段にも重なり湯気を立てる。杏仁豆腐はもちろん蒸しカステラも自家製で、その時々に合ったお茶と一緒に味わって仙人の心地を(無理にも)想像する。
もう数年作っていないのが現実で、蒸籠は戸棚の手が届かない所に押し込められている・・・。それでもたまに眺めるのがこの本。北京生まれのアーティさんが作るものは何もかもが美味しそう。食べたこともないのに懐かしくなってしまうのはなぜだろう?私には到底無理だ!と思いながら、それでも作ってみる価値がある。そんな中国家庭料理の数々。