2011-01-01から1年間の記事一覧

S「記憶の書」ジェフリー・フォード 

国書刊行会 あまり良い印象のないまま終わったこのシリーズ第一作目だったけれど、半年経ってなんとなく続編を手に取ってみた。 するとどうでしょう!1作目は1ヶ月もかかったのに、これは2日半で読了。つまり面白かったのです。 理想形態市の崩壊から8年…

S「白い果実」ジェフリー・フォード 

国書刊行会 3部作の1作目。可愛い表紙に魅かれて読み始めたが、悪夢の様な内容で残虐非道。 観相官クレイが主人公で、理想形態市から独裁者マスター・ビロウに派遣されてある村に来る。独善的で偉そうで、本当に嫌な感じ。 炭坑で長く働いた為に鉱石と同じ…

Sです。まずは3月11日の東日本大震災で被災された皆様、ご家族の皆様にお見舞い申し上げます。 少しでも皆様の毎日が楽になりますように。心からお祈りしています。 被害のなかった地に住む私も、あの日から何かが変わってしまったような気持ちで過ごしてい…

M「おれの中の殺し屋」ジム・トンプスン

扶桑社ミステリー うー・わ! なんだろう、なんだこれ、なんかわからないけど、 読み始めたら止まらなくなって、もう一気読み。 決して爽快な話ではないです。なにしろ一人の男が人殺しを続けていくのですから。 かといって陰鬱、というわけでもないのです。…

M「長い日曜日」セバスチアン・ジャプリゾ

創元推理文庫 以前イザベル・アジャーニ主演「殺意の夏」を観たのですが、その原作者ということもあって、以前からなんとなく気になってたこの作品。縁あってこのたび手元にいらっしゃいました。 で、読み出したら、あれよあれよ、もう引き込まれて、一気に…

M「地球の長い午後」ブライアン・W・オールディズ

ハヤカワ文庫 寒い季節に読んでみました「HOTHOUSE」。 こーれーは!すごいなあ。ほんますごい。 何がすごいかって、このイメージの奔流! 何十世紀も先、地球の自転は止まり、永遠に片面が昼で停止した未来。 太陽の放射線が力を増し、植物が進化し…

あけましておめでとうございます! …と言いたかったあああのココロですが、現実は既に2月も末。 言うてるうちに春ですよ。梅ですよ桜ですよ。 勝手気侭な更新ペースに、加速度がついてしまって、あわわわわ。 ようよう2011年初の更新です。 細く長く続けた…