M「時間泥棒」ジェイムズ・P・ホーガン

創元SF文庫


すんごいアッサリ読めました。文庫で169Pですからねえ。手軽で気の利いた小品という感じです。


近未来?舞台はNY。
あちこちの時計が狂いはじめる。
次第に場所によって時間の流れが違うことがわかる。
時間が盗まれてる!→時間泥棒だれだ?→犯人を探さなくては!
→よっしゃNY市の刑事出動


…ってw


時間が消えていくというSF的現象に、警察による犯人探しという現実的行動をぶつけてくるのがおもしろいです。
実は時間は盗まれるというか食べられてたんですが、排泄までも考慮されてたのでそこは「おお」っと思いました。
あと、この現象の手がかり探しの過程で刑事が出会ったアイルランド人の司祭がいい感じ。


しかしホーガンってハードSFのイメージがあったから意外でしたねえ。
ハードっつうより、どたばた・スラップスティックでコミカルなお話でしたのよ。
解説によると、これはホーガンにしては異色作らしいです。