M「タウ・ゼロ」ポール・アンダースン

東京創元社


いやー壮大です。
遠い星に殖民のため地球を出発した宇宙船。
ところが船の減速装置が壊れてしまい、どこまでもどこまでも加速し続けることに。
速すぎて、宇宙の成長速度も追い越しちゃったー!
ビッグバン始まっちゃったよ!じゃあ生まれた若い星に殖民しちゃおう!みたいな。


いやあ壮大だ!


勿論理論付けの部分もパッチリ。巻末の説明があって助かりました(でないとわからんw)
でも、理論的部分がわからなくても面白く読めたように思います。
それは、乗組員たちの恐怖や絶望、そして立ち直りが、方策も含め具体的に描かれていたから。
宇宙的規模の話と数10人の人間ドラマ。どちらも興味深く面白く、愉しんで読みました。


しかしほんとにおっきい話です。それだけに夢がいっぱい。こういう話を読めるとうれしくなりますなあ。