M「ミサゴの森」ロバート・ホールドストック

SandM2010-07-08

角川書店


Sさまの「木」レビューを読んで思い出しました。
SFファンタジーです。読んだのは数十年前。ざっくりとした粗筋としては

考古学者だった父が長年調査していた不思議なエネルギーに満ちた森。古代語を話す少女を探して兄はその森に消えた。そして、スティーブの前にも森の少女が現われた。(出版社による内容紹介より)

という感じでしょうか。
はじめはなかなかとっつきにくかったのですが、“人の思いを実体化=ミサゴさせ、様々な時代(中世・古代)の人物が生息する森”という設定が頭に入ると、後はもう、あっという間に読み進んでしまいました。
恋愛場面や冒険場面もあり、ことさら思想的な部分は前面に出して書いてはいないのですが、それがかえって、“深層に眠る人類共通の物語”ということを思い起こさせます。読み応えありました。
主人公は結構情けないのですが、いやこれは、ヒーローらしくなく等身大、というべきなのか、も?(笑)




あとは例によって、最近読んだ本の感想など〜