M「古い骨」アーロン・エルキンズ


ずっと部屋がごったがえして本が出てこないため、昔読んだ本を繰り返し脳内再生して味わっているのですが、今日一日、何故かこれがグルグルと回って出て行ってくれないので、解放するためにも書いてみます。
シリーズものです。探偵は骨から手掛かりを推察します。
レジスタンス運動で活躍した偏屈な老主人が突然の事故死。続いて老主人が死の直前に呼び寄せていた親族の一人が毒で死亡。館では謎の白骨死体が発掘。たまたま居合わせた“スケルトン探偵”オリヴァー教授が、骨を手掛かりに親族の歴史に隠された謎に迫る…
とまあ、こんな筋立てだったかと。思う。思うけどーーーー
今回は筋はどーーーでもいいの!(暴言)
中に地元フランス警察の警官が出てくるのですが、定石通りイヤーな奴(悪役)かと思いきや、実はうわーんエエ人じゃないかいさ!というのが、もうたまらなく頭に蘇ってしまって、もうこのシーンがずっとぐるぐるしています。そいでもって“あー思い込みで判断しててごめんようー”とオリヴァー教授ともども謝りたくなるんです。このシーンだけもう一度読みたいです。ハアどこに隠れてるんだろ…。

中にモン・サン・ミッシェルで満ち潮に呑まれる場面があるのですが、このシーンも迫力あった。そいでもって一つ映画思い出しました。白黒で、三角関係モノだったような。ラスト男主人公が、モン・サン・ミッシェル(だったと思う)の真ん中で膝を抱えて泣くのです。あータイトルなんだったかなあ。