S「これいただくわ」ポール・ラドニック

白水社


ニューヨーク郊外に住む3姉妹と3女の息子による、ニューヨークからメイン州のL.L.ビーンまでの怒濤のお買い物ツアー。買い物こそ人生、買い物こそ哲学、「センスの良いお買い物」こそが目指す所なのだ。物欲万歳!なお話で、すごくうるさく俗っぽい登場人物達だけど、それぞれに生活感があり、可愛気がある。読み進むうちに親戚のおばさん達と旅行した気分になる(したことないけど)。
時間つぶしと思って手に取ったのに、夢中で読み終えてしまった。私は物にここまでの執着はないし、第一はるばる出かけて買うなんて面倒くさい。それでもなぜかこの本を読むとスッキリするのだ。