M「NYナイトトリップ」横森理香   

扶桑社文庫


世はバブルまっさかり、株屋のヒラリンのお金で贅沢な暮らしをしていた女子大生の主人公は、自分の浮気が元で放り出され、逃げるようにNYへ向かいます。
著者の経験を元にしたこの本は、正直よくあるお話ですし、著者の考え方も個人的には「?」なところもあるのですが、NYでのナイトクラビングの様子は読んでいて楽しいです。クラブの門番と客とのやりとりや、ドラッグでトリップする心地。中でも、ゲイの男の子が、帰ってきたらいい気分のまま眠りにつけるように、踊りに行く前に部屋中ぴかぴかにしておくというのは、「なるほどなあ」と感心しました。