M「田辺聖子珠玉短編集」

角川書店


「きもの」レビューを読んでなんとなく思い出しました。田辺聖子さんはいつ読んでも安定した心地良さをいただけます。ほんのりと関西弁で語られる、ついその辺にいそうな人たちの、もーしゃーないなー話が、とっても良いです。しみちゃいます。笑える作品も多いのですが、さりげない会話が“ああ、ありそうだなあ”と思わせて、なんかもー年の功です。このシリーズで読んだ中で特に心に残っている一編(タイトル失念しました…思い出したらまた書きます)がありまして、主人公と「そういう仲」になる男性の一言*1が、ちょっと「やらし」けど、いかにも<女遊びしたおした>という感じで、粋で、「こんなだんはん、ええなあ」と思いました。

*1:ちょっとここでは書けない、かも…笑