５年ほど前にネパールとチベットに行った。私はガイドブックをほぼ読まない派なのだけど、これは面白くて旅先にも持って行った。ガイドブックというよりはエッセイ集のようで、読み物としても充分面白い。おかわり自由のネパール式定食「ダルバート」の食べ方は必読。ご飯（バート）、野菜料理（タルカリ）、豆のスープ（ダル）に漬け物（アチャール）がつくのが基本。豪華な店ではお肉がつく。これを混ぜて混ぜて、右手で食べる。旅行者にはスプーンを出してくれる。「もうお腹いっぱいです」を覚えて行かなかったばかりに、食堂のおばちゃんの「まだまだ行けるでしょ」おかわり攻撃を断れず、毎日動けない位食べるはめになった。
この本で知ったチベット医学の病院にウキウキして行ってみた。地元の人々と一緒に順番を待つ。美人医師が脈診して食生活の注意をしてくれた。病院内の薬局で直径１ｃｍ位の黒い丸薬を出してくれた。まさしく本に書かれている通り。ハーブで作った薬らしく、とても効きそうな感じ。空港の税関ですごーくドキドキしたのを覚えている。尋ねられたら、説明難しいもんね。
