M「ロシアン・ルーレット」今枝弘一  

新潮社


もいっちょ1991年前後のロシアを伝える本(写真集と言った方がいいのかな)を。これはかなり衝撃的でした。SSSR崩壊当時の様子を沢山の写真で紹介しているのですが、アフガン帰りの「アフガンツィー」、難民、エイズ患者、女囚、“血の日曜日”の現場、行き倒れた老人、更には惨殺された娼婦の死体まで載っていて、とにかくインパクト強烈です。写真だけでなく、撮影当時の状況をまとめて説明もしているのでわかりやすく読めました。撮影前にこっそり身だしなみを整えるエイズ患者の様子は今でも強く記憶に残っています。