S「ヴァンパイア・レスタト」アン・ライス

SandM2005-02-19

扶桑社


インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」として映画化された「夜明けのヴァンパイア」の続編。第一作ではニューオリンズの空気や18世紀末フランスの雰囲気に引き込まれて一気に読んだ。続編が出たと知って待ちきれずにペーパーバックを買ったけれど当然の様に挫折し、翻訳版を待って読了した。
20世紀の終わりに目覚めたレスタトは、なんと「サタンズ・ナイト・アウト」というバンドのヴォーカリストとしてロックスターになるのである。それが(当然ながら)本物のゴス・バンドなのでライブは迫力満点。人間だった頃のレスタトの遍歴もさることながら、ヴァンパイアの歴史を辿って古代エジプトまで遡る所も私好み。<ヴァンパイア・クロニクルズ>は読み応えのある大河ドラマになっている。
余談だけど映画化のキャストがトム・クルーズブラッド・ピットだと知った時はショックだった。観て、ますますショック…。だって、ファンの方には申し訳ないけれど美形だと思えないのだもの。