S「中国茶読本」 島尾伸三

平凡社(コロナ・ブックス)  


植物といえばお茶の木!昔々、中国の神農*1が毎日百の草を食べて発見した(ありがとう!)のがお茶。この本は様々な種類の美しいお茶の葉や茶器や中国の人々の写真がふんだんに使われていて眺めていて楽しい。添えられているエッセイも楽しい。香港の茶楼でうつろな目をしている枯れ枝のような老人は茶道楽の末の姿なのか?読み進むうちに珍しいお茶のある所なら、どこへでもでかけて行きたくなる。後で知ったけれど、写真家である著者は島尾敏雄氏のご子息にして、しまおまほちゃんのお父様なのだそう。

*1:医学と農業の神様と言われている