2005-04-12から1日間の記事一覧

M「ポルトガル文ーマリアンナ・アルコフォラドの手紙」リルケ訳

筑摩書房 手紙の一つに「恋文」ってありますよね。そして「恋文」で、私が真っ先に思い出してしまうのがこの一編。これはある尼僧が、恋焦がれた相手に出した手紙を、リルケが訳したものなのですが、もうヒシヒシと、彼女の愛情熱情が表れていて、非常に強い…

S「三島由紀夫レター教室」三島由紀夫

ちくま文庫 20歳から45歳までの5人の男女がやりとりする手紙だけで構成された小説。三島全集読破の勢いで夢中で読んでいた大学生の頃、この本にはちょっと「?」となってしまった。深刻で華麗で切れ味鋭く…というそれまで読んだ作品の印象とはかけ離れ…