2005-02-26から1日間の記事一覧

S「赤いろうそくと人魚」小川未明

潮文庫 美しく哀しい童話集。たった3頁半の作品「金の輪」では、病気で長い間寝ていた太郎が主人公。やっと起きられるようになって外に出た時、2つの金の輪をまわしながら走ってゆく少年と出会う。2日続けて現れ微笑しながら走り去る少年は、ずっと親しい…

M「点子ちゃんとアントン」エーリヒ・ケストナー   

岩波少年文庫 私も現実がそうじゃないからこそ「きれいごと」に心打たれます。で、『「きれいごと」と言われればそうだけどっ!』と半泣きで読んだのがこの作品。「良い子に向けた教育的童話」「定型おとぎ話」そんな言葉が頭をよぎりつつ、それでもそれでも…