「戦争下の物語」でこれを思い出しました。第二次世界大戦下、ナチ占領地で戦ったユダヤ人パルチザン部隊の物語なのですが、印象的な場面が多く、「なぜユダヤ人のみのパルチザン部隊がつくられたのか」など、さりげなく民族間の対立の根深さも描かれています。作者のレーヴィは、アウシュビッツから帰還した方*1なのですが、1987年に自死されており、その事実にも暗然としてしまいます。
読んでいて少し辛い部分も多いのですが、だからこそなのか、
パルチザン達の歌
もし俺が自分の為にいないなら、俺は何者なんだ? もしこうでなければどうあればいい? もし、今でなければいつ立つのか
が心に残ります。