M「石の猿」ジェフリー・ディーヴァー 

文藝春秋


だいぶ前に出た作品ですが、今さらやっと読みました。映画にもなった「ボーン・コレクター」で一躍有名になった四肢麻痺患者リンカーン・ライムもの第四作目です。シリーズ物はえてしてパワーダウンしがちなのに、四作目でも変わらず面白さの水準を保っているのがまずスゴイと思う。ソニー・リーの使い方も上手い(てか泣かす…)。ちゃんとどんでん返しもあって、あわやと思わせつつ悪は罰されて*1、その後もちょこちょこひっかけもあって最後まで楽しめる。暇つぶしとしては上質*2です。ありがとうディーヴァー。

*1:これ私にとっては大切。現実がそうでない分、せめて推理小説くらいは勧善懲悪でいてほしいので

*2:人生の書というわけではないが、読んだ時間返せー!とは思わないというくらいの意味